2回目のジェシィの店から始まる当回、まさに大人のファンタジーに溢れている。
クリスマスの夜、彼女が出て行った部屋を、「二度と寄ることのない銀河鉄道999が発車してしまったプラットホームのよう」と喩えるなど、実にウマいし、「プラットホームの温度は7℃だった」の伏線からオチへの流れも効いている。目覚めたらキッチンで彼女が料理を作っていてくれた、というのは、時代を問わず、幸せの一つの原形だろうと思う。
「夢のウサギ」は、この後たびたび登場する。夢だけに、なかなかシュールなキャラである。
ところで、ジェシィが主人公の帰り際に、「タケシ よかったら又来ないか 明け方までやってるよ」と誘うのだが、なかなか珍しい誘いじゃないか。それで実際にUターンすることがあるのかどうか、妙に気になった。