『7800°FAHRENHEIT』所収。
何となく様式美系のメタルバンドにありがちなタイトルだけれど、内容的には、そのまんま「お山の大将」でよろしいかと。
ミドルテンポ&4分ノリのヘヴィチューンである。当時、ロックバンドとしては今以上に軟弱なイメージで語られていたであろうBON JOVI が、伊藤政則で言うところの「ロック比重」を増すべく産み出した、苦心の一曲なんだろうが、哀しいかなロックとして肝心カナメのリフが、ぜーーーーーーんぜんダメである。ティコのドラムの「懐の深さ」が、この曲を辛うじて曲たらしめている。
「Let It Rock」(『SLIPPERY WHEN WET』)のセルフパクり元であるということが、本作最大の存在理由じゃないだろうか。