日系2世の口髭のマスターがやってるバー、「ジェシイの店」である。店の片隅にはアップライトピアノがあって、マスターが気が向いたときに弾いてくれるらしい。
この店で出しているピザだが、小生が大学時代にバイトしていたカクテルバーで出していたピザも評判が良くて、ちょうど2ページ目にあるように、よく箱詰めのテイクアウトで出していたのを思い出す。
マスターのジェシイが弾くBGMとして、ジャズ・スタンダードの「サマータイム」、カーメン・マクレエ「もう泣かないで」、ジョージ・ベンソン「これが愛なの?」の3曲が指定されている。ベンソンは小生が最も尊敬するギタリストの一人だが、この、さして有名でもない、渋好みと言える一曲をチョイスするところに、作者の通振りが伺える。
アニメ版ではこの3曲が流れるかと思いきや、例の如く松岡直也のラテン調フュージョンが流れるばかりで、一切言及がないのはやや寂しい。
アパートを、いちいち「アパートメント」と表記するなどは、以後お約束となる。田中康夫「なんとなく、クリスタル」の流れを汲む回りくどさと言えようか。
2コマ目に,「ジェシイの店」のネオンの看板が、「ジージー」と音を立てて光っているが、「Jessy’s CAFF」となってるのは、「CAFE」の「E」の下の棒が故障で光ってないという表現では決してなく、カフェの略表記として「CAFF」というのもあるということだそうだ。知らなかった。