竹島問題の非対称性

竹島問題について気になっているのは、その非対称性についてだ。日本にとっては基本的には純粋な領土問題なのだが、韓国にとってのそれは、アイデンティティそのものだということである。

大韓民国のアイデンティティは、いわゆる「反日」思想を核の一つとして定義されているといってもいい。竹島はその具現であるからして、韓国民はここまで「熱狂」するし、政治家はこれを利用しようとあれこれ試みる。

イ・ミョンバク大統領が、天皇陛下に謝罪を求めた。「サヨク」の僕から見ても、ちょっとあの発言は品がない。

国家としての日本のアイデンティティは、明治以来、なんだかんだ言って天皇を核の一つ(唯一の核と考えている人すら少なからずいる)として定義されている。であるからして、日本「臣民」はここまで「熱狂」するし、政治家はこれを利用しようとあれこれ試みる。

ここに至って、竹島問題とその周辺が、ようやく対称性を帯び始めたのかもしれない。

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