『BOUNCE』所収。
イントロが、コード進行、打ち込み風なサウンドのドラム、鼻つまみトーンのギターメロなど、B’zの松本孝弘のソロアルバム『WANNA GO HOME』にある「Air Port」というインストにそっくり。ちなみにキーも一緒。
歌が入ると、途端に「Never Say Goodbye」(『SLIPPERY WHEN WET』)の焼き直しとなる。例えばサビなどは、サビ頭から実に5小節半も「Never~」と同じコード進行で、メロすらも危うく同じになりかけるのが何とも笑える。こういった「セルフカバー」ならぬ「セルフパクり」は、BON JOVI というバンドの一つの特質だろう。伊藤政則なんかは『NEW JERSEY』のライナーで、BON JOVI をビートルズやレッド・ツェッペリンに比肩せしめたが、むしろその体質はストーンズに近いのではないか。偉大なるマンネリというヤツである。
僅かにBメロとソロ前の展開部が垢抜けているが、ここはどうも外部共作者(デズモンド・チャイルド又はアンドレアス・カールソン)の手によるもののように思える。