実は、vol.021にて「慶子」嬢が登場したにもかかわらず、カウントを忘れてしまったので、ここに付記したい。 みさ子…3けい子…3 さて、当回ではボウタイのウサギが2度目の登場を果たす。ボードレールを読みこなすとは、なか… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.021 虹色の風
「ハートカクテル」考 ~ vol.020 ふたりの会社 1970-1975
わたせせいぞう氏の作品は、一話が4ページのものが圧倒的に多い。で、左ページから始まる。右ページから始まれば見開き2面で完結するので収まりがいいのでは、とも思ったのだが、これには理由がある気がする。一つには、掲載誌の都合と… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.020 ふたりの会社 1970-1975
「ハートカクテル」考 ~ vol.019 Running
これまた淡白なカップルである。 「やがてあなたは新しい女(ひと)と知り合うのネ」「新しい恋人出来たら知らせて」「本当に行ってしまうのかい」 などと遣り取りしてはいるが、あんたらに遠恋という選択肢はないのか、と、単身赴任歴… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.019 Running
「ハートカクテル」考 ~ vol.018 父のエンブレム
本作にはいくつかの「プチブル」レジャーが登場するが、おそらくそれらのほとんどは、作者のわたせ氏が実際に趣味としているに違いなく、だからこそのウンチクだったり専門用語だったりに溢れている。このヨットというヤツも、おそらくそ… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.018 父のエンブレム
「ハートカクテル」考 ~ vol.017 スプリング・ジェントル・レイン
「カリンカリンのフライドポテト&冷えたビールを飲」ることが、ささやかながらもどんなに贅沢なのか、わたせせいぞう氏はよく知っているに違いない。最近の傾向では、フライドポテトは中がモッチリが良いといわれているようだが、何をか… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.017 スプリング・ジェントル・レイン
「ハートカクテル」考 ~ vol.016 彼のパパは東へ行けといった
さほど間をおかず、再び「寡婦モノ」である。いや、「寡婦モノ」という括りもどうかとは思うが。 悲しくもあるが、むしろすがすがしい印象を残す一作。最後のページの、スッと右に伸びた義父の腕に、大人の厳しさと愛情が凝縮されている… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.016 彼のパパは東へ行けといった
「ハートカクテル」考 ~ vol.015 さよならホワイトレディ
この稿を書くに当たって当回を読み返して、やっとオチの意味が分かった小生である。「ホワイトチョコレット」を上空から見下ろした雪の街に見立てた、というわけ。つくづく己の察しの悪さに呆れてしまう。 「ハートカクテル」に登場する… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.015 さよならホワイトレディ
「ハートカクテル」考 ~ vol.014 彼女のこと – タバコ
へぇ、カルティエからタバコ出してたんだ。 タバコに対するイメージ自体が随分変わってしまったワケで、勝手なものだが、もはやタバコ吸う女性に対しては、「息、タバコくさいんだろうな」とか、「老けるの早そう」とか、とにかくネガテ… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.014 彼女のこと – タバコ
「ハートカクテル」考 ~ vol.013 北へ251キロ
シリーズ通して見ても、群を抜くシリアスさである。 長野の冬の山奥の旅情で溜めていた情感が、ラストの男の行為で、カタルシスとなって一気に噴き出す流れは、圧巻とさえ言える。最後の男の哀悼の表情、得も言われぬ悲しみが伝わって来… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.013 北へ251キロ
「ハートカクテル」考 ~ vol.012 兄のジッポ
涙なしには語れない、初期の名作だと思う。個人的には。というか、ヒロインの麗子さんがタイプである。 何がいいかというと、まずワンレンである。当回は1984年の正月だが、いわゆる「ワンレン・ボディコン」みたいに称されて世間的… 続きを読む 「ハートカクテル」考 ~ vol.012 兄のジッポ