「ハートカクテル」考 ~ vol.015 さよならホワイトレディ

この稿を書くに当たって当回を読み返して、やっとオチの意味が分かった小生である。「ホワイトチョコレット」を上空から見下ろした雪の街に見立てた、というわけ。
つくづく己の察しの悪さに呆れてしまう。

「ハートカクテル」に登場する男女は、止むを得ず別れて暮らさねばならない事情が生じた場合、何故か遠距離恋愛という選択をすることはなく、淡白にも、その恋にピリオドを打つケースがほとんどである。わたせせいぞう氏は、のちに「八重と次郎」という、京都と仙台(及び札幌)に別れて暮らす男女の愛を綴った作品を発表するが、その割には、だ。
当回は、そんな淡白な男女を描いた、シリーズ最初の回となる。

「ボクの心の中の7人の小人達」なる妖しげなフレーズが飛び出すが、このフレーズを実際に用いた男が、小生の知り合いに、一人いる。

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