これまた淡白なカップルである。
「やがてあなたは新しい女(ひと)と知り合うのネ」「新しい恋人出来たら知らせて」
「本当に行ってしまうのかい」
などと遣り取りしてはいるが、あんたらに遠恋という選択肢はないのか、と、単身赴任歴5年の小生は思ってしまう。余計なお世話というヤツだが。
小生は、数年前より健康とダイエットのためにランニング、というよりはジョギングを趣味としており、ついにこの秋より市民マラソンにデビューすることと相成った。
想うのは、ジョギングが趣味です、なんていうのは、やはり加齢の仕業に違いない、ということだ。年齢相応にストレスみたいなものを抱え、余計な脂肪も抱え、それらから解放する手段としてジョギングほど効率が良いものは無いのであるが、若い頃はその辺の計算を出来ない、というよりは、そんな計算などしたくないので、どうしても忌諱してしまう。その忌諱が解けて、アンチエイジングの効率でもって、やっぱジョギングだよな、と思うに至ったならば、それは加齢が若さ故のこだわりを追い越したということだろう。
信号待ちで手首足首をブラブラさせて、いかにも「信号待ちのジョガーです」みたいなサマをさらすことに抵抗が無くなったら、それがアラフォージョガーの証である。