ウィスキ~~がぁ、お好、きで、しょ…


お酒は好き?
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好きだ。
ニックネームを見ていただければ一目瞭然である。
若い頃はほぼ毎晩ビールを3リットル呑んでいたほどだが、最近ではビールは一缶、その後ハイボールにシフトするのがパターンになっている。ニックネームにもとる有様だが、ご勘弁いただきたい。

サントリー角瓶のCM
、あれは、いい。
「ウィスキ~~がぁ、お好、きで、しょ…」のテーマソング、大昔にもやってたのを覚えていたから、復活した時は思わずテレビの方に向き直ってしまった。

あの時は確か小学生で、さすがに酒なんてものにさほどの興味はなかっただけに、このCMの感じ方におけるビフォア/アフターがある。酒は文化だ、などと宣っても仕様がないが、少なくともその文化性にどっぷり浸かってしまった今の僕としては、このCMを観ると、酒の味はもちろん、酒席でのあれこれや、町々の歓楽街の雰囲気、呑んで借りた勢い、呑まれた結果の失敗、二日酔いの苦しみ、己の嘔吐物の酸味、など、そんなことが渾然一体となって想起される。総じて、「酒って、いいなぁ」となってしまう自分こそ、仕様がない。

あのテーマソング、石川さゆりが歌ってるんだそうな。彼女は演歌の人だから、いわゆるコブシこそがキモなんだろうけど、この曲では「タメ」でもってノスタルジックな和製ジャズ風のアレンジに馴染ませている。それがなんとも心地が良くて、酒を愛する中年男のそぞろ心をくすぐる。
出演する小雪も然り。エキゾチックなほどに和風なパーソナリティを持つ彼女だから、いかにもシッポリとした大人の酒を演出し得るのである。
だから、このCMのキーワードは、「和風」である。小雪は洋服を着てるし、背景の町並みにはビルが林立しているのだが、戦後の日本が涵養してきた独特の「和風」、即ち「昭和」に、このCMは溢れている。『ALWAYS 三丁目の夕日』じゃないけど(小雪も出演していた)、戦後に確立された一つの「和風」という型が確かにあって、それにノスタルジーを感じるほどに、戦後の日本文化は齢を重ねてきた。方々で繰り返されたであろう「昭和のサラリーマンの色恋」に、「大人への憧れ」に似た想いを重ね合わせてしまう僕は、紛れもなく団塊ジュニアだ。

こんな駄文を、いかにも呑気に、ハイボールを呑みながら書いている自分は、幸せである。タンブラーの中で氷がカラカラと邂逅し合うのが、今宵はいかにも心地よい。ブラックニッカではあるが。
いずれにせよ、中年になった麦酒男爵は、「ウィスキ~~がぁ、お好、き」なのだ。

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