中山成彬の自爆テロ

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」に国会議員一人一人についてユーザーがコメントしたり採点したり出来る機能がついていて、中山成彬のを覗いてみた。すると、驚くべきことに、今回の失言を称揚するコメントがいくつもあり(ほとんどは日教組のくだりについて)、評価の点数も2.5点平均にまでなっている(大抵は1~2点)。

コメントの内容は、「言っていることは正論だ」、「堂々と本音を語って気骨がある」、「問題が明るみに出るきっかけになった」の類だ。僕はこのテの文脈で「正論」とかのたまってる連中は信用しないし、大体彼らが標榜する保守とやらも、本来は人間は誤謬を犯す存在であることを認めるところから始まるわけだから、「正論」などという言葉で己の絶対性をアピールする方がおかしい。ましてや「正論」をタイトルにしてしまう保守系論壇誌が存在すること自体センスが悪いっつーか何つーか、もう。

まぁとにかく、お前ら大臣の椅子を何だと思ってんだ、ということだ。僕が一番言いたいのは。「正論」とやらに世人を注目させたいがために大臣の椅子を利用されたんじゃ、堪ったものではない。国家権力を虚仮にしてるのは、実はお前らの方なんだってことに、いい加減気付け。自爆テロだろ、これじゃ。「本音を語って気骨がある」などと、ガキじゃあるまいし、本音語れば政治できんのか。人間様の世の中がどうやって成り立ってるか、大人ならちょっとぐらい考えたことあんだろ。

僕は僕で、ちょっとぐらい考えてることがある。数々の政治家による数々の「タカ派的失言」は、実は誰かに言わされてたのではないか、ということである。こんな三流の陰謀史観めいたことを考えてしまうのは、彼らは失言から失うものこそあれ得るものはなく、そのことに思い至らないバカも、思い至ったとしてもつい失言してしまうバカも、さすがにいないだろう、とも思えるからである。そんなバカが政治家やってることと、これらは陰謀によるものであること、どっちが怖いかと聞かれれば、僕は前者と答える。

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