定額給付金をめぐって政界に感ずるもの

週刊誌に書いてたけど、小泉元総理が、「給付金、野党の抵抗で止めることになっちゃいました、てなことにすれば、意外と国民は残念がって給付金の価値を実感するようになるから、そうやってから解散すれば良かったのに」なんてことを言ったそうだ。それがホントにそうなるものだったかどうかは分からないけど、稀代の政局師の発想はやっぱり違う。これまでそういう発想が与党内にあったか。あったとしても僕等には伝わって来てないし、少なくとも現状としては事実上給付金の予算は通っちゃったわけだから、無かったといっていい。僕は、小泉の発想力にあらためて瞠目したが、同時に、かつて海千山千の巣窟だったはずの自民党の、現在の政局対応力の低下ぶりに、十数年前の小選挙区制導入による政界の構造変化、地殻変化がやっと表層に現れてきたことを感ずるのである。

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