次期衆院選における、共産党の値打ち

渡辺喜美の離党によって、僕にとって大きな不確定要素が出来てしまった政局だが、次期衆院選に関して一つだけ確実にいえることがある。それは、共産党の議席伸張だ。

弱者救済とか生活保護のイメージは自民党と民主党で言ったら民主党が当然先行していて、平たく言って小沢はそこを争点にしたいわけだが、この手のイメージの老舗中の老舗はやっぱり共産党で、そのアピールは今のところ順調だ。民主党の票を共産党は幾らか喰うだろう。そうなったとき、果たして民主党は「絶対」と言えるほどの多数を獲得できるか。何だかんだ言って民主党は保守政党、ま、保革対立は前時代的構造だけど、未だ「反共」は「有効」だし、その構えだから、いざとなったら共産党と連立するなどという選択肢は彼らの中にはないだろう。しかし、そうせざる得ない開票結果にならないとも限らないのが現状ではないか。それほどまでに世の閉塞感は強い。

日本共産党は決してスターリニズムやマオイズムを日本でぶり返そうとしている党ではないことは良く分かった。では、与党の一角を担わせることに我々は抵抗感が無いかといえば、これはちょっと、いや、かなり、ある。…というのが一般的な見識だと思う。
そこで、仮に民主党が共産党の力を借りねば政権を取れないという状況になったとき、民主党はどう出るのか。どうとも出られるように何らかの布石を打っておく必要もある気がしないでもない。打つとすれば、それは具体的には、有権者に共産党をどう「説明」とか「紹介」するか、といった、テクニックの問題になる。よもや小沢とて、ピュアに「反共」を唱える気もあるまい。マキャベリズムに邁進すればよろしいのである。

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