鳩山由紀夫と「開き直り」

posted on 2009年7月31日 in 時事

鳩山民主党代表の「27日に出したのは正式なマニフェストではない」発言にはがっくりである。先日の安保転換もそうだが、政権を目の前にしてビビってる感がアリアリで、どうにも頼り無い。この辺りは自民党の格好の攻撃の材料となるし、その効果がすでに出始めている。
今は政権奪取こそが至上命題であり、この機を逃せば、つまり自民党政権が延命すれば、自民党はその余勢を駆って来年の参院選で再び参院における優位を取り戻す。自民の完勝である。ここまで期待させといて結局なんにもできなかった民主党は、当然国民から愛想をつかされ、自ら崩壊するだろう。そうなると、「政権交代の起こらない民主国家」という倦み切った状態が、その後さらにしばらく続くこととなる。これはいかにもマズい。
今この日本で政権交代が起こるということの本来の妙味は、長期政権と官僚組織の癒着による既得権益の打破であり、そのことこそが一番大切なことだ。極言すれば、より良い政策を実行することより、政権交代することが重要なのである。仮に多少自民党のマニフェストの方が優れていたとして、そのまま自民党に政権を任せている方がお高くつく。マニフェストの良し悪しや実現可能性に正直であることにこだわって、肝心の政権交代が果たせないようでは、全く政治の名に値しない。ここはすっかり開き直って、いささかもブレを見せないのが上策である。いいじゃないか、政権獲ったあとから「すいません、この件はやっぱ無理でした」となっても。どうせ官僚からは与党の幾ばくも情報も与えられていないだろうから、所詮完璧なマニフェストをずーっと野党だった民主党に期待する方が無茶というものである。長妻昭氏の言うように、「全省庁の金庫をひっくり返」してから最終的なマニフェストを提示したっていい。

鳩山由紀夫という人はあんまりいい人過ぎて、「開き直り」という、政治家として必須の芸当が出来ないんじゃないか。ある意味、小沢一郎とは好対照ではある。

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