若さを羨む PART2

(※映画のネタバレあり)

いやぁ、イヤんなっちゃった。

数日前にTSUTAYAで映画を物色していたところ、普段お世話になっているレビューサイト
で興味が湧いた作品が目に入ってきたので、それを借りた。2つあるのだが、『マグノリア』と『ユージュアル・サスペクツ』がそれである。

昨日は多少時間があったので、長いほうの『マグノリア』を観た。
小一時間ほど観進めると、セックス教団の教祖みたいな役のトム・クルーズが女性のインタビューアーに詰問されるシーンが出てくるが、そこで強い既視感に襲われた。間違いなくこのシーンは見たことがある。次のシーンも。その次のシーンもだ。これはもしかして前にも借りたことがあるのだろうか。いや、さすがにジャケットでそれは判別できるだろうからそれはない。それともそれすら忘れてしまってるのか。昔WOWWOWで途中から観たのだったか。だとしたらいつ頃か…。
とにかく不安に苛まれつつ、さらに観進めると、再び詰問のシーン。ついにトム・クルーズが我慢の限界を超え、インタビューアーに決定的な何かを言う。
僕はその言葉を、ほぼ正確になぞることが出来た。

気を取り直して、今日は『ユージュアル・サスペクツ』を観賞しようと。その前に、やっちゃいけないと分かっていながら、例のレビューサイトの本作の項をチラチラ遠目に眺めてみたが、その中に「カイザー・ソゼ」の文字が。なんか聞いたことあるぞ。「カイザー・ソゼ」。もしやと思いつつ、いざ再生してみると、実に困ったことに、こちらはハナから既視感に責められる。ああ、こりゃ見たわ、と。案の定だわ、と。ケヴィン・スペイシーが出てきた瞬間、お前が「ソゼ」だろうと。で、こちらもジャケットを覚えていない。

観た映画ぐらい、タイトルとジャケットと内容ぐらいは一致して覚えている程度には、自分は映画が好きだし、記憶力もあると信じていたが、二晩にしてそれは崩れた。
一つだけなら、まだこんなこともあるさで済まそうとは思える。が、二つ連続となると、もうだめだ。抗い様がない。

何に?
己は老い始めたのだ、と認めることに、だ。

Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]
[`yahoo` not found]
[`tweetmeme` not found]

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です